2026年2月9日月曜日

介護福祉士の学びノート 第7講「日本国憲法第25条 生存権」


 科目「人間の尊厳と自立」

 第1節 人間らしさを守る権利と福祉の考え方

 第3項 人権や尊厳に関連する日本の法的な枠組み


❷ 日本国憲法第25条「生存権」 

日本国憲法第25条には、「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と定められています。これは 生存権 と呼ばれ、人が人間らしく生活するための基盤となる重要な人権です。単に命があるだけではなく、尊厳を保ちながら安心して暮らせる生活水準を守る権利だと言えます。

さらに条文では、国が社会福祉や社会保障を充実させ、国民の生活を支えるために努力しなければならないことも示しています。つまり、生存権は「国が責任を持って保障するべき生活の最低ライン」を示し、その理念は介護・福祉制度の大きな土台となっています。

介護の現場で行われる支援は、この生存権の実現と深く結びついています。利用者一人ひとりの生活の質を高め、安心できる日常を支えることは、生存権の考え方そのものです。介護福祉職による支援が尊厳ある暮らしの実現につながる大切な役割を担っていると言えます。


参考文献

介護福祉士養成講座編集委員会,介護福祉士養成講座1人間の理解(2),中央法規,2022p13


😊今回の内容に関する介護福祉士国家試験模擬問題😊

(正答はページの最下段)

日本国憲法第25条に基づく「生存権」と介護支援の関係について、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 生存権は、国が生活支援を行う義務を負うものではなく、個人が自力で生活水準を維持することを求める権利である。

  2. 生存権は、最低限の生命維持のみを意味し、文化的側面は含まれない。

  3. 生存権は、国が社会福祉・社会保障を整備し、国民の生活を支える責務を負う権利である。

  4. 介護支援は、生存権とは無関係に提供されるサービスである。

  5. 生存権は憲法には規定されておらず、法律上のみ認められている概念である。


※この模擬問題は今回の「介護の学びノート」に内容に基づいて作成しています。実際の介護福祉士国家試験の対策問題としての内容を保証するものではありません。


正答 3 設問のとおり(生存権は、国が社会福祉・社会保障を整備し、国民の生活を支える責務を負う権利である)。







2026年1月26日月曜日

ひかりの里 よもやま話 #8 実習生の受入れについて

  


 ひかりの里では、未来を担う介護・福祉・看護の人材育成に力を入れています。各専門職の実習生を受入れは、学生の実践教育と同時に、ひかりの里職員にとっても学びの機会を得る場面でもあります。

 実習指導を行うことでの学び直しや教育的効果が生まれ、利用者様への支援技術ブラッシュアップやモチベーションアップにもつながります。実習生にとっては、現場での実践を通じて学びを深める大切な機会となり、実習生の受け入れは双方にとって大きな相乗効果があります

 令和6年度の受け入れ実績は、介護実習5校延29名、社会福祉実習2校4名、看護実習1校7名で、合計8校延40名にご参加いただきました。多様な実習生への指導を通じて、ひかりの里職員も幅広い人材と出会い、新たな気づきを得ています。

 今後も地域や教育機関と連携し、利用者様・ご家族様の協力を得ながら、学びの場を広げて、より良い生活支援の実現をめざしてまいります。

(か)

(^^)実習生は実習を通じて社会人としても成長します(^^)



2026年1月21日水曜日

ひかりの里 よもやま話 #7「オンライン・レク」について

 


 ひかりの里では、株式会社「第一興商」様の主催によるオンラインコンサートやオンラインレクリエーションを通して、利用者さまに「楽しい時間」と「人とのつながり」を感じていただけるひとときをお届けしています。

 会場まで出かけることが難しい方でも、画面を通して生の歌声や語りかけに触れられるのは、オンラインならではの大きな魅力です。

 利用者様は、レクリエーション担当の「ごぼう先生」の軽快な掛け声に合わせて体を動かしたり、演歌歌手のきれいな歌声に自然と手拍子が生まれたりしています。そのような反応が見られるとスタッフも元気をいただけたりします。

 オンラインの強みのひとつは、主催者・全国の他事業所・ひかりの里が「つながる」ことです。「ごぼう先生」との双方向のやりとりで、遠くのどこかの事業所の皆さんと「一緒に楽しんでいる」という一体感が生まれます。

 距離を越えて感動を共有できるオンラインの力を活かしながら、これからもひかりの里では、利用者さまの毎日にそっと彩りを添え、「利用してよかった」と感じていただける取り組みを続けてまいります。



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2026年1月16日金曜日

介護福祉士の学びノート 第6講「日本国憲法第13条 幸福追求権」

 


科目「人間の尊厳と自立」

 第1節 人間らしさを守る権利と福祉の考え方

 第3項 人権や尊厳に関連する日本の法的な枠組み


❶ 日本国憲法第13条「幸福追求権」 

日本国憲法第13条には、「すべて国民は、個人として尊重される」と明記されています。これは、一人ひとりがかけがえのない存在であるという考え方を示しており、個人の尊重は、多くの人権の基盤となる重要な理念となります。

同時に、この条文には「公共の福祉に反しない限り」という言葉が添えられています。これは、すべての人が人権を平等に享受できるよう、社会全体の調和を保つための考え方で、自由や権利は無制限ではないという、他者の尊厳を守るための一定の制約が必要だという考え方です。

公共の福祉とは、すべての人が人間らしい生活を送り、安心して暮らせるようにする社会的な仕組み(公序良俗)のことでもあります。たとえば、高齢者虐待防止法のように、尊厳を守るための制度が整えられていることも、その一例です。


参考文献

介護福祉士養成講座編集委員会,介護福祉士養成講座1人間の理解(2),中央法規,2022p11-13


😊今回の内容に関する介護福祉士国家試験模擬問題😊

(正答はページの最下段)

日本国憲法第13条の理念と介護実践の関係について、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 個人の尊重とは、利用者の希望を常に最優先し、社会的なルールや安全よりも個人の自由を尊重することである。

  2. 公共の福祉とは、国家が個人の自由を制限して統制するための考え方である。

  3. 個人の尊重は、他の人権とは無関係であり、介護支援には影響しない。

  4. 公共の福祉は、すべての人が人権を公平に享受できるようにするための社会的調和を意味する。

  5. 高齢者虐待防止法は、公共の福祉とは無関係で、介護実践には適用されない。


※この模擬問題は今回の「介護の学びノート」に内容に基づいて作成しています。実際の介護福祉士国家試験の対策問題としての内容を保証するものではありません。


正答 4 設問のとおり(公共の福祉は、すべての人が人権を公平に享受できるようにするための社会的調和を意味する)。


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2026年1月9日金曜日

ひかりの里 よもやま話 #6 「季節の食事について」

 

 
 特別養護老人ホームにおける食事は、利用者様の毎日の暮らしに寄り添う、大切なひとときです。栄養をとるだけでなく、食事の時間そのものが楽しみとなり、生活のリズムや心の安寧にもつながっています。

 私たちの日常には、お正月のおせち料理や節分、ひな祭り、クリスマスなど、受け継がれてきた季節の文化行事やイベントなどで食事を楽しむ文化があります。ひかりの里でも、こうした行事食を取り入れながら、季節を感じていただける食事づくりを心がけています。

 要介護状態にある利用者様にとっては、食べやすさがとても大切です。そのため刻み食やソフト食であっても、彩りや盛り付けを工夫し、「目でも楽しめる食事」「その人により適した食事形態」となるように、栄養・調理課をはじめ、スタッフが連携して検討を続けております。

 また、施設の集団給食という形の中でも、味の好みや食事量など一人ひとりの違いを大切にし、可能な限り個別性に配慮した対応を行っています。物価高騰が続く厳しい状況ではありますが、皆様からお預かりした大切な予算の中で工夫を重ね、利用者様やご家族に安心と満足を感じていただける食事の提供を続けてまいります。



2025年12月20日土曜日

介護福祉士の学びノート 第5講「人権思想の発展とヒューマニズム」

 


科目「人間の尊厳と自立」

 第1節 人間らしさを守る権利と福祉の考え方

 第2項 人権思想と発展


❷ 人権思想の発展とヒューマニズム 

人が老い、病気や障害などによって生活に支障をきたしたとき、その人の尊厳を守り、生活を支えることは国家や社会の大切な役割(セーフティーネット)です。こうした考えの背景には、人間を中心に考える「ヒューマニズム(人間尊重の思想)」があります。ヒューマニズムを源流とする基本的人権は、各国の憲法に取り入れられ、現代の福祉の理念を支えています。 

前回(第4講)でも示したように、18世紀のアメリカ独立宣言やフランス人権宣言では、人が生まれながらに持つ自由と平等の権利が示されました。さらに20世紀に入り、ドイツのワイマール憲法では世界に先駆けて「生存権」が定められ、人間らしい生活を保障する社会権の考え方が生まれました。日本国憲法第25条にも、この「生存権」の理念が掲げられています。 

また、第二次世界大戦後に採択された「世界人権宣言」では、「自己の尊厳と人格の自由な発展を実現する権利」が示されました。これは、すべての人が社会の中で自らの力を発揮し、成長していくための環境を整えることの大切さを示しています。


参考文献

介護福祉士養成講座編集委員会,介護福祉士養成講座1人間の理解(2),中央法規,2022p8



😊今回の内容に関する介護福祉士国家試験模擬問題😊
(正答はページの最下段)

人間の尊厳を守る考え方に関する説明として、最も適切なもの1つ選びなさい。

1 ヒューマニズムは国家や社会の秩序を優先し、人間の尊厳を後回しにする思想である。

2 ドイツのワイマール憲法では、生存権を初めて明確に規定し、人間らしい生活の保障を重視した。

3 世界人権宣言では、経済的な権利のみが中心で、人格の自由な発展には触れられていない。

4 日本国憲法第25条では、自由権のみが保障されており、生存権の理念は含まれていない。

5 アメリカ独立宣言やフランス人権宣言は、社会権よりも国家権力の強化を目的としていた。


※この模擬問題は今回の「介護の学びノート」に内容に基づいて作成しています。実際の介護福祉士国家試験の対策問題としての内容を保証するものではありません。


正答 3 設問のとおり(ドイツのワイマール憲法では、生存権を初めて明確に規定し、人間らしい生活の保障を重視した)。



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2025年12月7日日曜日

ひかりの里 よもやま話 #5 「ひかりの里の名称について」

  皆さんは「里」と「郷」の字にはどんなイメージありますか?

「里」と「郷」の字を調べてみますと、どちらも「さと」と読みます。「里」という字には「人が住む地域」「暮らしが営まれる生活の場」などの地理的な意味があり、「郷」の字には「郷土」や「郷愁」などの「記憶、心・文化」などの精神的な意味合いがあるようです。

 「特別養護老人ホームひかりの里」の「里」の字には、利用者様が日々の暮らしを送る“里”であると同時に、それぞれの人生の中にある“郷(ふるさと)”の記憶に寄り添う場所であって欲しい、そんな想いが込められています。

 また、この名称は、開設準備当時、地元の幼稚園の園児さんたちに考案していただき決定した名称と聞いております。

園児さんたちにつけていただいた「ひかり」という言葉に込められた優しくて明るい響きは、今もこの施設の象徴として受け継がれております。

 特別養護老人ホームひかりの里は、これからも地域に根ざし、安心とあたたかさを大切にした施設運営を続けていきたいと考えております。



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2025年11月22日土曜日

ひかりの里 よもやま話 #4 「虐待防止・身体拘束適正化研修」

 


 特別養護老人ホームでは、利用者様の尊厳と安心を守るために、年に2回以上の「虐待防止研修」と「身体拘束適正化研修」を実施しています。これらは施設の自主的な取り組みだけではなく、介護保険法施行規則他に基づいて義務付けられた重要な研修です。

 まず、虐待防止研修は同規則第140条の52に定められ、虐待防止指針の整備、虐待防止委員会の設置、職員研修の実施、虐待防止責任者の配置が求められています。利用者様一人ひとりが「個人として尊重される」存在であることを理解し、日々のケアに活かすための学びの場となります。

 また、身体拘束適正化研修は同規則第140条の64に基づき、身体拘束を可能な限り減らし、より良いケアを実現するための取り組みです。身体拘束廃止委員会の設置や指針の整備とともに、職員が適切な知識と判断力を身につけることが重視されています。

 これらの研修は、施設運営基準(第171条の5 など)にも明記されているとおり、特別養護老人ホームにとって欠かせない取り組みです。今後も特別養護老人ホームひかりの里は、研修活動を通じて利用者様の安全と尊厳を守るための学びを続けてまいります。


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2025年11月6日木曜日

介護福祉士の学びノート 第4講「人権をめぐる考え方の移り変わり」

 


科目「人間の尊厳と自立」

 第1節 人間らしさを守る権利と福祉の考え方

 第2項 人権の思想とその発展


❶ 人権思想の移り変わり 

「人間の尊厳」という考え方は、現代になって突然生まれたものではなく、人類の長い歴史の中で形づくられてきました。人々が貧困や飢餓、戦乱や専制政治といった苦難を乗り越えていくなかで、人間らしい生活を守るための権利意識が芽生えました。

 18世紀のアメリカ独立宣言やフランス人権宣言は、自由と平等を原則とする思想を世界中に広めました。さらに20世紀に入り、第一次世界大戦後には「生存権」と呼ばれる新しい人権思想が生まれ、生活を実際に保障する方向へと広がっていきます。その代表例が1919年に世界で初めて「生存権」を保障したドイツの「ワイマール憲法」です。

日本においても、第二次世界大戦後の1946年、日本国憲法に自由権と生存権を基盤とする人権保障が盛り込まれました。こうした歴史の流れの中で、人間の尊厳は人権思想の中心的な位置を占めるようになっていきました。


参考文献

介護福祉士養成講座編集委員会,介護福祉士養成講座1人間の理解(2),中央法規,2022p7



😊今回の内容に関する介護福祉士国家試験模擬問題😊
(正答はページの最下段)

「人間の尊厳」と人権思想の歴史的展開に関する説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。

 1 「人間の尊厳」という考え方は、20世紀の日本国憲法で初めて登場したものである。

 2 18世紀のアメリカ独立宣言やフランス人権宣言は、自由と平等を世界に広める思想を示した。

 3 「生存権」という考え方は、第一次世界大戦前の中世ヨーロッパで確立された。

 4 1919年のドイツ・ワイマール憲法は、自由権のみを規定し、生存権は含まれていない。

 5 日本国憲法(1946年)には、人権保障は明記されていない。


※この模擬問題は今回の「介護の学びノート」に内容に基づいて作成しています。実際の介護福祉士国家試験の対策問題としての内容を保証するものではありません。



正答 2

設問のとおり(18世紀のアメリカ独立宣言やフランス人権宣言は、自由と平等の思想を世界に示した)。



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2025年10月30日木曜日

ひかりの里 よもやま話 #3 「選べるメニュー」

 

特別養護老人ホームでは、加齢や疾病、嚥下機能の低下などにより、入居者が自分の思うように食事を楽しむことが難しくなる傾向があります。 

しかし、食事は単なる栄養補給ではなく、人生の喜びや日常の象徴のひとつでもあります。そのため、ひかりの里(特別養護老人ホーム)では、限られた条件の中でも、できるだけ普段の食卓に近づける創意工夫に注力しております。 

「選べるメニュー」の取り組みは、そうした考えに基づく実践の一つです。これは、”自分で選ぶ”という行為は、自己選択と自己決定や尊厳、何気ない普段の暮らしの感覚などを取り戻す大切な機会でもあるとの考えに基づいております。 

栄養摂取や誤嚥防止などの安全性を確保しつつ、利用者様お一人おひとりの嗜好や食の楽しみを尊重することは容易ではありませんが、「どれにしようかな?」と迷う時間こそが、日常の豊かさを取り戻す瞬間であるとも考えます。 

栄養・調理課が大切にしているのは、この“選ぶ喜び”を通して、単調になりがちな施設での食事を単なる給食ではなく、「笑顔のある日常の食卓」の実現です。

今後もこれらの努力と創意工夫を継続して、利用者様方の「日常の暮らし」をサポートして参ります。





2025年10月25日土曜日

介護福祉士の学びノート 第3講「尊厳の保持と利用者中心の考え方」

 


科目「人間の尊厳と自立」

 第1節 人間らしさを守る権利と福祉の考え方

 第1項 その人らしさの尊重と利用者中心の介護


❸ 尊厳の保持と利用者中心の考え方 

人間の尊厳を守るとは、その人の生き方や個性を大切にし、人生の主役は常に本人であるという考え方です。介護や福祉の支援は、本人の思いや歩みを尊重しながら、ともに生活のスタイルを考えていく姿勢が求められます。バイステックの7原則にもあるように、人は一人ひとり異なる「個人」として人生を歩んでいます 

「障害」は、「その人自身の問題」としてだけでなく、社会の側にある『生きにくさ』に注目する視点が国際的にも示されています。WHOによる「国際障害分類(ICIDH)」は、「機能障害」「能力障害」「社会的不利」の3つに整理しましたが、のちに改訂された「国際生活機能分類(ICF)」では、障害による影響も含めて「生活すること」としてとらえ、より包括的な視点が重視されるようになりました。これは、本人の力を引き出すだけでなく、社会の環境を整えることについても重要な視点となります。 

「利用者主体の介護」を実現するには、本人の思いやご家族の思いを丁寧に聞き取り、現状を正しく把握し、支援計画に反映させることが不可欠です。さらに、家族や関係職種と協力・連携しながら、状況に応じて柔軟に支援を見直す姿勢も求められます。 

障害者団体のスローガン「私たち抜きに私たちのことを決めないで」という言葉の通り、介護や福祉の現場は本人を中心に据えてサポートする姿勢(寄り添う姿勢)を大切にすることが基本となります。


参考文献

介護福祉士養成講座編集委員会,介護福祉士養成講座1人間の理解(2),中央法規,2022p4



😊今回の内容に関する介護福祉士国家試験模擬問題😊
(正答はページの最下段)

介護や福祉の現場における「人間の尊厳の尊重」と「障害のとらえ方」に関する説明として、最も適切なもの1つ選びなさい。 

1 利用者主体の介護を実現するには、本人の思いよりも家族の意向を優先する。

2 「国際障害分類(ICIDH)」は、障害を生きること全体として包括的にとらえる視点を示している。

3 「国際生活機能分類(ICF)」は、障害を社会環境も含めて考え、生活全体の視点で支援することを重視している。

4 「人間の尊厳」とは、支援者の判断を尊重することであり、利用者本人の生き方や個性は重視しない。

5 利用者に対する支援計画は一度作成すれば見直す必要はない。


※この模擬問題は今回の「介護の学びノート」に内容に基づいて作成しています。実際の介護福祉士国家試験の対策問題としての内容を保証するものではありません。



正答 3

「国際生活機能分類(ICF)」では、障害を社会環境も含めて考え、生活全体の視点で支援することが重視されている。



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2025年10月16日木曜日

介護福祉士の学びノート 第2講「 人として大切なこと を守る考え方」

 


科目「人間の尊厳と自立」

 第1節 人間らしさを守る権利と福祉の考え方

 第1項 その人らしさの尊重と利用者中心の介護

 

❷『人として大切なこと』を守る考え方 

「人間の尊厳」とは、「その人らしさ」と表現されることもある、「一人ひとりがかけがえのない存在として大切にされること」を意味するものです。

これは社会の中で「個人の幸せにとって欠かせない考え方」として広く共有されていると考えます。「尊厳」「その人らしさ」という言葉は、やや抽象的に思われるかもしれませんが、日々の暮らしの中で具体的に生かされているものです。

 たとえば「障害者基本法」は、すべての人が障害の有無に関わらず等しく尊重され、互いに人格と個性を大切にしながら共に生きる社会を目指す」ことが示されています。この理念は、障害のある方が自立し、社会に参加できるよう支援することにもつながっています。

つまり、尊厳の理念は現実の生活と切り離された理想ではなく、日々の暮らしをより良くしていこうとする人間の努力そのものです。介護や福祉の現場における支援も、この理念を土台として行われるべきものだといえます。



参考文献

介護福祉士養成講座編集委員会,介護福祉士養成講座1人間の理解(2),中央法規出版,2022p3



😊今回の内容に関する介護福祉士国家試験模擬問題😊
(正答はページの最下段)

介護福祉の現場において「人間の尊厳」を尊重する考え方として最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「尊厳」は抽象的な理念のため日常生活には適用されない。

2 介護支援は、利用者の自立生活や社会参加までは求めない。

3 障害の有無にかかわらず、すべての人が等しく尊重される。

4 尊厳を守るよりも、効率的な業務遂行を優先する。

5 「尊厳」は理想論であり、現実の暮らしとは無関係である。


※この模擬問題は今回の「介護の学びノート」に内容に基づいて作成しています。実際の介護福祉士国家試験の対策問題としての内容を保証するものではありません。
 

正答 3  障害の有無にかかわらず、すべての人が等しく尊重されることが基本である。



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2025年10月10日金曜日

介護福祉士の学びノート 第1講「一人ひとりの『人生』を理解する」



科目「人間の尊厳と自立」

 第1節 人間らしさを守る権利と福祉の考え方

 第1項 その人らしさの尊重と利用者中心の介護


❶「 一人ひとりの人生を理解すること」

介護や福祉の学びの出発点は「利用者の尊厳(その人らしさ)をどう守るか」という視点です。人は誰もが平穏で幸せな日々を望みますが、実際の暮らしには困難や悩みがつきものです。それでも人は「よりよく生きたい」という「思い」を持ち続けて日々の暮らしを送っています。 

まず、「人を理解する」ということは、現在の生活状況だけでなく、これまでの歩みや将来への思いを含めた、その人の「生活の歴史」を理解することでもあります。介護福祉の場面では、利用者が安心して支援を受けられるように、よりよい人間関係が欠かすことができません。 

利用者の尊厳を尊重し、社会通念上の常識に基づくコミュニケーションを前提として、その人らしい生活を支えていくことが介護福祉の基本理念といえます。

介護福祉従事者は、このような視点に立ち、よりその人らしい人生が送れるように介護サービス提供することを目指します。


参考文献)介護福祉士養成講座編集委員会,介護福祉士養成講座1人間の理解(2),中央法規出版,2022p2



😊今回の内容に関する介護福祉士国家試験模擬問題😊
(正答はページの下段)

介護福祉における「人間の尊厳」を尊重する視点として最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の現在の生活状況だけを観察し、効率的に支援する。

2 利用者のこれまでの歩みや将来への思いを含めた「生活の歴史」を理解する。

3 支援の場面では、介護職員同士の人間関係を優先する。

4 利用者と社会とのつながりよりも、個人の孤独な生活を重視する。

5 利用者の尊厳を守るよりも、介護福祉職の業務負担を軽減することが優先される。


※この模擬問題は「介護の学びノート」に内容に基づいて作成しています。実際の介護福祉士国家試験の対策問題としての内容を保証するものではありません。

正答 2  利用者のこれまでの歩みや将来への思いを含めた「生活の歴史」を理解する。









2025年10月8日水曜日

ひかりの里 よもやま話 #2 秋の企画「運動会」

 


本日、ひかりの里ではデイサービスとショートステイ合同の「ミニ運動会」を開催しました。

会場は笑い声と拍手で盛り上がりましたが、こういった企画が実施されるまでには、それ以前からスタッフらの入念な準備があります。

 


種目を決めるミーティングでは、「安全で」「誰でも楽しめて」「見ているだけでも笑顔になれる」ものを念頭に企画を練ります。

 

そして今回選んだのが「玉入れ競争」「フィッシング競争」「ボール運び競争」の3種目です。



材料は職員が家から持ち寄ったり、今あるものををリメイクしたりと、“手作りの運動会”になるわけです。

 

当日、利用者さんが真剣な表情で玉を投げたり、フィッシングしたり、ボールを右から左へ受け流す姿を見て、「この企画を実施してよかった!」と感じるスタッフなのでした。



手作りのメダルを受け取る皆さんの笑顔に、職員の疲れも吹き飛ぶというものなのです(^^)


今後も利用者様に「楽しい!」と感じていただける企画を実施して参ります!



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2025年10月7日火曜日

介護福祉士の学びノート 第0講「はじめに(^^)」



介護福祉士の学びノート はじめに(^^) 

この連載では、介護福祉士養成テキストの内容をもとに、介護の基礎を少しずつ解説していきます。専門的な学びをコンパクトにまとめ、介護福祉士養成教育の「学びのノート」として長期シリーズでお届けします。

 このノートを通じて、例えば、「介護の勉強ってこういう内容なのか」「介護福祉を学ぶ学生はこういう勉強をしているのか」などと思っていただければ幸いです。小さな学びを積み重ねることが、介護福祉の力を大きく育てると考えています。


 「介護福祉士の学びノート」のスケジュールは以下の順で投稿してまいります(科目の内容によっては割愛する場合があります)。

1 人間の尊厳と自立

2 人間関係とコミュニケーション

3 社会の理解

4 介護の基本

5 コミュニケーション技術

6 生活支援技術

7 介護過程

8 こころとからだのしくみ

9 発達と老化の理解

10 認知症の理解

11 障害の理解

12 医療的ケア

 

次回投稿からスタートします。初回は「人間の尊厳と自立」から始めます。よろしくお願いいたします。


(^^)一緒にノートを埋めていきましょう(^^)