2026年10月5日月曜日

ひかりの里 よもやま話 #15「専門職紹介② 栄養士・管理栄養士」

 


 専門職紹介シリーズの第2弾・・・今回は「栄養士・管理栄養士」です。

 特養の栄養士・管理栄養士と聞くと、「毎日の献立を考える人」を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろん献立づくりも大切な仕事ですが、実際の役割はそれだけではありません。

 高齢になると、食欲や噛む力、飲み込む力が低下したり、病気によって食事への配慮が必要になったりします。そこで栄養士や管理栄養士は、体重や食事摂取量、健康状態などを確認しながら、一人ひとりに合った栄養管理を行います。介護職や看護職、ケアマネジャーなどと話し合い、「最近食べる量が減った」「むせるようになった」といった小さな変化から、その原因や支援方法を考えることも重要な仕事です。

 また、普通食だけでなく、刻み食やソフト食、ミキサー食など、その方の状態に合わせて「安全に、そしておいしく食べられる形」を考えます。行事食や季節のメニューを通して、暮らしに楽しみを届けるのも腕の見せどころです。

 ちなみに「栄養士」と「管理栄養士」は同じではありません。栄養士は都道府県知事の免許、管理栄養士はさらに国家試験などを経て厚生労働大臣から免許を受ける国家資格です。特養では、栄養ケア・マネジメントをはじめ、より業務的な栄養管理を管理栄養士が担っています。

 食事は栄養を摂るだけのものではなく、毎日の大きな楽しみでもあります。「食べる」を科学し、「おいしい」を守る。それが特養で働く栄養士・管理栄養士のお仕事です。

※イラスト(挿絵)はイメージです。 



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2026年9月30日水曜日

ひかりの里ごはん日記 ごはん4杯め 「やわらかハムカツ」

 

令和8年9月30日(水) 昼の献立「やわらかハムカツ」です(^^)(実物)
※献立が一部変更になっています。

9月30日(水)。こんにちは😊

 ひかりの里 栄養・調理課が提供している『普段の食事』を紹介する「ひかりの里ごはん日記」。第4回目(ごはん4杯め)は昼食の「ハムカツ」です。

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 9月30日(水)。今日のひかりの里のお昼ごはんは、サクッとした衣がおいしい「やわらかハムカツ」です😊

 ハムカツといえば、どこか昭和の食卓やお肉屋さんのお惣菜を思い出す、懐かしい味。日本でハムやソーセージが一般家庭の食卓に広く登場するようになったのは、昭和30~40年代頃とされています。 

 洋食そのものは明治以降、日本人の好みに合わせて独自に発展してきました。 ハムに小麦粉、卵、パン粉の衣をつけて揚げるハムカツも、そんな日本らしい「洋食文化」を感じさせる一品だと思います。

 今日の献立は、ごはん、やわらかハムカツ、牛蒡の含め煮、胡麻味噌和え、みそ汁。やわらかなハムカツを主役に、じっくり味のしみた煮物や胡麻味噌の風味を楽しめる、「和洋折衷」の昼ごはんです。

 昔懐かしい味に、ちょっぴり昭和を感じていただけましたでしょうか。

  食べることは、毎日の楽しみ。今日もごちそうさまでした😊🥢

栄養・調理課では毎日毎食およそ100人分の食事を調理しています(^^)/
※調理室の風景はイメージです。





2026年9月25日金曜日

介護福祉士の学びノート 第13講「『その人』だけでなく『その人を取り巻く環境』も見る ~リッチモンドとケースワーク~ 」


 科目「人間の尊厳と自立」

 第1節 人間らしさを守る権利と福祉の考え方

 第4項 社会福祉の歩みから学ぶ人権と福祉の理念


❹ 「その人」だけでなく「その人を取り巻く環境」も見る ~リッチモンドとケースワーク~

  「ケースワークの母」と呼ばれるメアリー・リッチモンドは、慈善組織協会(COS)で友愛訪問に携わりながら、社会福祉援助の基礎を築きました。それまで貧困などの問題は、本人の性格や努力不足として捉えられがちでした。

 しかしリッチモンドは、生活上の問題を理解するためには、「個人」だけでなく「個人をめぐる環境」も見る必要があると考えました。家族関係や仕事、住まい、地域とのつながりなどを含めて生活全体を捉え、調査・分析しながら援助を考える方法を「社会診断」として体系化しました。

 さらに、本人と周囲との関係を整え、新しい関係を広げていく「拡大する自己」という視点や、個人への援助と社会環境の改善を組み合わせる重要性も示しました。これは現在のアセスメントやケースマネジメントにも通じる考え方です。

 介護福祉でも、利用者本人だけを見て「なぜできないのか」と考えるのではなく、「どのような環境なら、その人らしく暮らせるのか」と考えることが大切です。100年以上前のリッチモンドの問題提起は、現在の生活支援にもそのままつながっています。


参考文献

介護福祉士養成講座編集委員会,介護福祉士養成講座1人間の理解(第2版),中央法規,2022,p20-21


😊今回の内容に関する介護福祉士国家試験模擬問題😊

(正答はページの最下段)


メアリー・リッチモンド(Richmond, M. E.)の社会福祉援助に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.生活上の問題は、本人の性格や努力不足を中心に捉えるべきだとした。
2.援助では、本人の生活環境よりも身体機能を優先すべきだとした。
3.「個人」と「個人をめぐる環境」の両方に着目することを重視した。
4.社会福祉援助では、家族や地域との関係を考慮する必要はないとした。
5.援助の目的は、利用者を施設生活に適応させることであるとした。

※この模擬問題は今回の「介護の学びノート」に内容に基づいて作成しています。実際の介護福祉士国家試験の対策問題としての内容を保証するものではありません。


正答 3 リッチモンドは、本人だけでなく、家族・仕事・住まい・地域などの環境も含めて生活全体を捉えることを重視しました。この考え方は、現在のアセスメントやケースマネジメントにもつながっています。





2026年9月22日火曜日

ひかりの里ごはん日記 ごはん3杯め 「しょう油ラーメン」

 

令和8年9月23日(水) 昼の献立「しょう油ラーメン」です(^^)(実物)
※献立が一部変更になっています。


 9月23日(水)。おはようございます😊

 ひかりの里 栄養・調理課が提供している『普段の食事』を紹介する「ひかりの里ごはん日記」。第3回目(ごはん3杯め)は昼食の「ラーメン」です。

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 今日のひかりの里のお昼ごはんは、「定期的に食べたいメニュー」の常に上位に位置する『しょう油ラーメン』です😊🍜

 日本の国民食「ラーメン」。そのルーツをたどると、中国の麺料理がもとになり、日本で独自の進化を遂げた料理とのことです。

 開港後の横浜などを通じて中国の麺料理が広まり、1910(明治43)年には東京・浅草に「來々軒」が開店。日本初の大きなラーメンブームを巻き起こしたとされています。

 そして、日本の「ラーメン」のスゴイところは、日本全国に広まりながら、地域によって味がさまざまな「味」が生み出されたことだと思います。

 しょう油、みそ、塩、とんこつ……今では全国各地に個性豊かな「ご当地ラーメン」がありますね。皆さんは何ラーメンがお好みですか?😊😊😊

 今日の「ひかりの里しょう油ラーメン」には、なると、コーン、わかめ、刻みねぎが彩りよくトッピング。アクセントにすりごまを散らしてあります。

 つるつるのちぢれ麺には、しょう油の香りがよく合います(と思います(^^))。お供には小籠包、もやしのゴマ和え、桃饅頭。ちょっとだけ「町中華」を楽しめる昼食となりました🥟✨

 昔懐かしい味わいに、心もおなかもほっこり。

 食べることは、毎日の楽しみ。今日もごちそうさまでした😊🍜


ラーメンは定期的に食べたくなるメニューですね(^^)/








2026年9月15日火曜日

ひかりの里ごはん日記 ごはん2杯め 「納豆」

 

令和8年9月16日(水) 朝の献立「納豆とコンソメ煮」です(^^)(実物)
※納豆は食べやすいように調理しています。


9月16日(水)。おはようございます😊

ひかりの里 栄養・調理課が提供している『普段の食事』を紹介する「ひかりの里ごはん日記」。第2回目(ごはん2杯め)は朝食の「納豆」です。

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 今日のひかりの里は、ほかほかの白いごはんと納豆で一日が始まりました。

 日本の朝ごはんの定番ともいえる納豆ですが、「いったいいつから食べているんだろう?」と調べてみると、これがなかなか奥深い食べ物です。

 現在のような「糸引き納豆」の起源には諸説あり、平安時代の武将・源義家の軍勢が、煮た大豆をわらに包んだところ偶然発酵したという伝承も残されています。江戸時代には、納豆はすでに庶民の食卓でも親しまれていたようです。

 あの納豆独特のネバネバは発酵の力。蒸したり煮たりした大豆に納豆菌を加え、適切な温度と湿度で発酵させることで、おなじみの納豆になります。昔は稲わらにすむ納豆菌を利用して作る方法もありました。

 今日の献立は、ごはん、コンソメ煮、納豆、刻み茄子、みそ汁、牛乳。やさしい味わいのおかずに納豆とみそ汁が並ぶ、なんだかホッとする朝の食卓です。

 しっかり朝ごはんをいただいて、今日も一日のスタートです☀️

  食べることは、毎日の楽しみ。今日もごちそうさまでした😊🥢


白いご飯に納豆、ご飯好きには堪りませんね(^^)



2026年9月10日木曜日

ひかりの里ごはん日記 ごはん1杯め 「キーマカレー」

 


※令和8年9月11日(金) 昼の献立「キーマカレー」です(^^) 

 

 こんにちは、新しいブログコーナー「ひかりの里ごはん日記」を始めます。『普段のひかりの里の食事』を紹介する機会としてこのコーナーです。

 このコーナーで、栄養・調理課の調理師や栄養士が丹精込めて提供している『普段の食事』を紹介していきたいと思っています。よろしくお願いします(^^)

 さて、記念すべき「ひかりの里ごはん日記」の第1回目(ごはん1杯め)です。
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 9月11日(金)。はて、今日のひかりの里は、お昼が近づくにつれて、どこからともなくカレーのいい香りが……😊

 なんと、今日のお昼ごはんは、キーマカレーです🍛

 スパイスの香りに誘われながら、ふと「そういえば、“キーマ”って何だろう?」と思って調べてみました。

 「キーマ(keema)」とは、ヒンディー語やウルドゥー語などで「ひき肉」を意味する言葉なのだそうです。

 つまりキーマカレーは、その名のとおり「ひき肉のカレー」。ペルシャや中央アジアの食文化の影響を受けながら、インドに根付いていった料理とされているのだそうです。

 インドでは、ご飯はもちろん、ナンやチャパティ(平たく延ばして焼いたインドのパン)と一緒に食べたり、サモサ(インドの揚げ餃子)の具にしたりすることもあるのだとか。

 ひき肉だからこそ、お肉の旨味がカレー全体に広がるのもおいしさの秘密なんですね😊

 今日の献立は、キーマカレー、フレンチサラダ、福神漬、中華スープ、パイン缶。しっかりとしたカレーに、さっぱりしたサラダと甘いパインがよく合います。

 スパイスの香りに食欲も刺激され、今日もモリモリとおいしいごはんをいただきました🥄✨

 食べることは、毎日の楽しみ。ごちそうさまでした😊


※「キーマカレー」のお知らせポスターです(^^)





2026年9月7日月曜日

介護福祉士の学びノート 第12講「 個人だけの問題ではない「貧困」~社会福祉援助のはじまり~」

 

科目「人間の尊厳と自立」

 第1節 人間らしさを守る権利と福祉の考え方

 第4項 社会福祉の歩みから学ぶ人権と福祉の理念


❸ 個人だけの問題ではない「貧困」~社会福祉援助のはじまり~

19世紀後半のイギリスでは、慈善活動を調整する「慈善組織協会(COS)」が各地につくられ、困窮する家庭を訪問する「友愛訪問」が行われるようになりました。この訪問の当初は、援助を受ける必要があるかを調査し、生活態度などについて助言することが中心で、貧困を本人の努力や人格の問題として捉える考え方も残っていました。

 しかし、実際に家庭を訪ね、一人ひとりの生活を見ていくと、失業や低賃金、過酷な労働、病気、劣悪な住環境など、本人の努力だけでは解決できない問題が見えてきました。

 こうした事例が記録・蓄積されたことで、貧困には社会的な原因があり、個人への助言だけでなく、生活環境や社会そのものを改善する必要があると考えられるようになりました。

 これは、現在の社会福祉援助にもつながる大きな転換でした。目の前の人だけを見て「なぜできないのか」と考えるのではなく、その人を取り巻く環境まで含めて考える。現代の介護や福祉にも通じる、とても大切な視点といえます。


参考文献
介護福祉士養成講座編集委員会,介護福祉士養成講座1人間の理解(第2版),中央法規,2022,p19



😊今回の内容に関する介護福祉士国家試験模擬問題😊

(正答はページの最下段)

 19世紀後半の慈善組織協会(COS)の活動を通して認識されるようになった、貧困に対する考え方として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.貧困は、本人の性格や努力不足だけによって生じる。
2.貧困への対応は、道徳的な助言だけで十分である。
3.貧困は、失業や低賃金、劣悪な生活環境など社会的な要因によっても生じる。
4.貧困への対応は、家族だけが責任を負うべきである。
5.貧困者への支援では、本人の生活環境を考慮する必要はない。


※この模擬問題は今回の「介護の学びノート」に内容に基づいて作成しています。実際の介護福祉士国家試験の対策問題としての内容を保証するものではありません。


正答 3 友愛訪問などを通して、貧困には失業や低賃金、生活環境などの社会的要因が関係していることが認識され、社会的な対応の必要性が考えられるようになった。




2026年9月2日水曜日

ひかりの里 よもやま話 #14「専門職紹介① 生活相談員」

 

 ひかりの里には、さまざまな専門職が働いています。今回から始まる「専門職紹介」シリーズ。第1弾は「生活相談員」です。

 老人福祉分野において、生活相談員のルーツは、介護保険制度が始まる以前の老人福祉施設にあります。当時は「生活指導員」などと呼ばれ、入所者の生活上の相談や家族との連絡・調整、社会生活を支える役割を担っていました。

 2000(平成12)年に介護保険制度がスタートすると、施設は「措置」から「契約」による利用へと大きく変化します。それに伴い生活相談員も、利用者や家族からの相談対応だけでなく、入退所の調整、契約手続き、関係機関との連携、苦情への対応など、施設と利用者・家族・地域をつなぐ役割を担うようになりました。

 生活相談員になるための資格等は限定されていはいませんが、社会福祉士や社会福祉主事任用資格などが代表的な資格となっています。

 介護職のように直接介護をする場面は多くありませんが、ご本人やご家族の思いを受け止め、さまざまな職種や関係機関との間を調整しながら、一方で、リフト車の運転や施設内の建物管理などオールマイティな仕事ぶりで活躍しています。

 まさに「八面六臂」の生活相談員は、いわば施設の「つなぎ役」です。介護施設の運営に欠かすことのできない専門職のひとつです。

※イラスト(挿絵)はイメージです。



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2026年8月22日土曜日

ひかりの里 よもやま話 #13 「暮らしを彩る『日常』」

 去る令和8年8月2日(日)、ひかりの里で納涼祭を開催しました。

 屋内会場には、射的ゲームや的当てゲーム、色合わせゲーム、ヨーヨー釣りなどのレクリエーションブース、焼きそばやフランクフルト、ポップコーン、かき氷などのフードブースが並び、60名を超えるご家族の皆様にご参加いただきました。

 ご利用者の皆様の笑顔はもちろん、お孫さんと一緒にゲームを楽しむ姿や、ご家族同士が自然と会話を交わす様子など、施設全体が夏祭りならではの賑やかで温かく楽しい空気に包まれていました。

 特別養護老人ホームは「個人の暮らしの場」でもあります。毎日の食事や睡眠だけでなく、「季節を感じること」「誰かと笑い合うこと」「家族と同じ時間を過ごすこと」も、豊かな暮らしを支える大切な日常の一部だと考えます。

 納涼祭は一年に一度の「特別感」のある行事ですが、その時間の中には、普段の暮らしを少しだけ鮮やかに彩る力があります。これからもひかりの里は、季節の移ろいを感じながら、ご利用者、ご家族、地域の皆様とともに、笑顔あふれる日常を大切に育んでいきたいと思います。



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2026年8月15日土曜日

介護福祉士の学びノート 第11講「救済より自立を重視した新救貧法 ~劣等処遇の原則~ 」


科目「人間の尊厳と自立」

 第1節 人間らしさを守る権利と福祉の考え方

 第4項 社会福祉の歩みから学ぶ人権と福祉の理念


❷ 救済より自立を重視した新救貧法  ~劣等処遇の原則~ 

1834年、イギリスでは産業革命による失業や貧困の拡大を背景に、「新救貧法」が制定されました。工場の機械化によって多くの労働者が職を失い、長時間労働や劣悪な生活環境も社会問題となったためです。

しかし、この法律は「救済は最低限にとどめるべき」という考え方を基本とし、救済を受ける人の生活は、働く人よりも厳しいものでなければならないという「劣等処遇の原則」が採用されました。

その背景には、経済学者マルサスの人口論や慈善論があり、貧困は個人の問題であり、安易な救済はかえって貧困を増やすという考え方が広がっていました。さらに19世紀後半には、ダーウィンの進化論を社会に当てはめた「社会ダーウィニズム」が生まれ、「強い者が生き残る」という考えから優生思想へと発展していきました。

現代の社会福祉は、このような歴史を反省し、「人間の尊厳」や「その人らしい暮らし」を大切にする理念へと大きく転換しています。過去を学ぶことは、今の福祉の価値を深く理解するための大切な第一歩といえるでしょう。


参考文献

介護福祉士養成講座編集委員会,介護福祉士養成講座1人間の理解(第2版),中央法規,2022,p17-18


😊今回の内容に関する介護福祉士国家試験模擬問題😊

(正答はページの最下段)


1834年にイギリスで制定された新救貧法に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 救済を受ける人の生活水準は、一般労働者より高く保障されるべきとした。
  2. 貧困は社会全体の責任と考え、無条件で十分な現金給付を行った。
  3. 労等処遇の原則(劣等処遇の原則)を採用し、救済を受ける生活は一般労働者より低い水準とした。
  4. 人間の尊厳と自己決定を最優先とする現在の福祉理念を確立した。
  5. 障害の有無にかかわらず地域で共生する社会の実現を目的とした。

※この模擬問題は今回の「介護の学びノート」に内容に基づいて作成しています。実際の介護福祉士国家試験の対策問題としての内容を保証するものではありません。



正答 3 新救貧法は劣等処遇の原則を採用し、救済を受ける人の生活は一般労働者より低い水準とすることで、安易な救済を防ごうとした。




2026年8月7日金曜日

介護福祉士の学びノート 第10講「救済の始まりとエリザベス救貧法」

 

科目「人間の尊厳と自立」

 第1節 人間らしさを守る権利と福祉の考え方

 第4項 社会福祉の歩みから学ぶ人権と福祉の理念


❶ 救済の始まりとエリザベス救貧法 

社会福祉の歴史は、1601年にイギリスで制定された「エリザベス救貧法」から始まったといわれています。当時、毛織物産業の発展に伴う「囲い込み」によって多くの農民が土地を失い、仕事も住む場所もない人々が急増しました。この深刻な社会問題に対応するため、国家が初めて「制度」として救済を行ったのがエリザベス救貧法です。

 この法律では、困窮した人々を「働くことができる人」と「働くことができない人」に分け、働ける人には就労を、働けない人には救貧院での保護を行いました。また、子どもには徒弟奉公を通して将来の自立を目指す仕組みも設けられました。現在の生活保護制度にも、この考え方の一部が受け継がれています。

一方で、この制度は生活に困っている人を支えるだけでなく、社会秩序を維持し、労働力を確保するという目的も強く持っていました。現代の社会福祉は「人間の尊厳」を大切にする考え方へと発展していますが、その原点には、このような歴史的な制度があったことを知ることは、福祉を学ぶうえで大切な視点といえます。


参考文献

介護福祉士養成講座編集委員会,介護福祉士養成講座1人間の理解(第2版),中央法規,2022,p16-17


😊今回の内容に関する介護福祉士国家試験模擬問題😊

(正答はページの最下段)


イギリスで制定されたエリザベス救貧法に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. すべての国民に無条件で生活費を給付する制度を設けた。
  2. 貧困を個人の責任とせず、利用者の自己決定を最優先とした。
  3. 困窮者を労働能力の有無などによって分類し、就労や保護を行った。
  4. 高齢者や障害者に対する社会保険制度を創設した。
  5. 民間の慈善活動に救済を委ね、国家の関与を廃止した。

※この模擬問題は今回の「介護の学びノート」に内容に基づいて作成しています。実際の介護福祉士国家試験の対策問題としての内容を保証するものではありません。



正答 3 エリザベス救貧法は、困窮者を労働能力などによって分類し、働ける人には就労を求め、働けない人には保護を行った。国家が制度として貧困対策を行った点が特徴。





2026年8月3日月曜日

介護福祉士の学びノート 第9講「介護保険および障害者総合支援法」

 

科目「人間の尊厳と自立」

 第1節 人間らしさを守る権利と福祉の考え方

 第3項 人権や尊厳に関連する日本の法的な枠組み


❹ 介護保険法および障害者総合支援法 

介護保険法と障害者総合支援法は、それぞれ対象となる制度は異なりますが、共通して大切にしている考えがあります。それは、「人間の尊厳を守り、その人らしい生活を支えること」です。

介護保険法では、介護や機能訓練、看護などを通じて、利用者が持っている力を生かしながら、自立した日常生活を送れるよう支援することを目的としています。

一方、障害者総合支援法では、障害のある人が基本的人権を持つ一人の人間として尊重され、自分らしい生活や社会参加ができるよう支援するとともに、誰もが互いの人格や個性を認め合い、安心して暮らせる地域社会の実現を目指しています。

介護福祉職に求められるのは、「何ができるか」だけを見るのではなく、「その人がどのように生きたいか」に寄り添うことです。一人ひとりの思いや価値観を大切にし、その人らしい暮らしを支えることこそ、生活支援の原点といえるでしょう。


参考文献

介護福祉士養成講座編集委員会,介護福祉士養成講座1人間の理解(第2版),中央法規,2022,p15-16


😊今回の内容に関する介護福祉士国家試験模擬問題😊

(正答はページの最下段)

介護保険法と障害者総合支援法に共通する基本的な考え方として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 利用者のできないことは、すべて介護職が代行することを基本とする。
  2. 利用者の身体機能の改善を最優先とし、本人の意思よりも専門職の判断を重視する。
  3. 利用者一人ひとりの尊厳を守り、その人らしい生活や自立を支援を基本とする。
  4. すべての利用者に同じ内容の支援を提供することが公平である。
  5. 安全確保を最優先とするため、利用者の希望より施設の都合を優先する。

※この模擬問題は今回の「介護の学びノート」に内容に基づいて作成しています。実際の介護福祉士国家試験の対策問題としての内容を保証するものではありません。



正答 3 設介護保険法と障害者総合支援法は、ともに「人間の尊厳の保持」と「その人らしい生活の実現」を基本理念としている。利用者の意思や能力を尊重し、自立した生活を支援することが重要。





2026年7月26日日曜日

ひかりの里 よもやま話 #12 「季節の行楽弁当」

 


 特別養護老人ホームで季節を感じていただくための行事や食事を提供することには、とても大きな意味があります。

ひかりの里の栄養・調理課の企画である「季節の行楽弁当」は、気軽にお花見や紅葉狩りに出かけることが難しい利用者様に、少しでも季節の「空気」を感じてもらえるように、“食事で小さなお出かけ気分を味わっていただく”取り組みです。

 春のお花見弁当なら桜の明るい雰囲気を、秋の紅葉弁当なら色づいた景色を思わせるように、食材の色や盛り付けにも工夫をこらしています。ご利用者さんから聞こえる「わぁ、きれい」「これ好きなんだよね」という声は、職員にとっても大きな励みになります。

 「季節の行楽弁当」は、お腹を満たすだけではなく、心がぱっと明るくなる時間をつくる企画と考えて実施しております。季節の楽しさを感じることは、毎日の意欲や元気にもつながります。

これからも四季折々の楽しみを、食事を通してお届けできるよう、これからも職員一同、創意工夫を続けていきたいと思います。


これまで提供した行楽弁当(画像は加工してあります)

 
春のお花見弁当



秋の紅葉狩り弁当



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2026年6月2日火曜日

介護福祉士の学びノート 第8講「社会福祉法」

 

科目「人間の尊厳と自立」

 第1節 人間らしさを守る権利と福祉の考え方

 第3項 人権や尊厳に関連する日本の法的な枠組み


❸ 社会福祉法 

社会福祉法は、社会福祉の基本的な事項を定めた法律であり、その中心には「個人の尊厳の保持」が据えられています。これは、すべての福祉サービスが利用者の人格と意思を尊重することを基本原則としているという意味です。第5条では、サービス提供者は利用者の意向を十分に尊重し、地域との連携を図りながら支援を行うことが求められています。

さらに重要なのは、社会福祉法が「自立」と「生活支援」を結びつけている点です。利用者が持つ能力に応じて、自分らしい生活を送れるよう支援することが福祉の目標とされています。また、「福祉サービスを利用する主体は利用者自身である」という視点が明確に示され、従来の“措置”から“契約”へと制度が大きく転換しました。

この理念は、介護保険法や障害者総合支援法にも受け継がれ、日常生活から社会参加までを包括的に支える仕組みへつながっています。つまり社会福祉法は、利用者の選択と尊厳を守るための土台となる重要な法律なのです。


参考文献

介護福祉士養成講座編集委員会,介護福祉士養成講座1人間の理解(第2版),中央法規,2022,p13-15


😊今回の内容に関する介護福祉士国家試験模擬問題😊

(正答はページの最下段)

社会福祉法の理念に関する説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 社会福祉法では、福祉サービスの主体は行政であり、利用者の意思よりも行政判断が優先される。

  2. 社会福祉法第5条は、サービス提供者に対し、利用者の意向よりも効率性を優先するよう求めている。

  3. 社会福祉法は、自立支援よりも保護的な措置を重視し、利用者の選択権は限定的である。

  4. 社会福祉法は、利用者の人格・意思の尊重を基本原則とし、措置制度から契約制度への転換を促した法律である。

  5. 社会福祉法の理念は介護保険法や障害者総合支援法には継承されていない。


※この模擬問題は今回の「介護の学びノート」に内容に基づいて作成しています。実際の介護福祉士国家試験の対策問題としての内容を保証するものではありません。



正答 4 設問のとおり(社会福祉法は、利用者の人格・意思の尊重を基本原則とし、措置制度から契約制度への転換を促した法律である)。







2026年5月11日月曜日

ひかりの里 よもやま話 #11 「ユニット会議」について


  ひかりの里などの特別養護老人ホームでは、各ユニットごとに定期的な「ユニット会議」を開催しています。ユニット型特別養護老人ホームでは、入居者様お一人おひとりの生活リズムや価値観を大切にし、その方らしい暮らしを支えることが求められています。そのため、職員同士が日々の様子やケア内容を共有し、より良い支援について話し合う場としてユニット会議は重要な役割を担っています。

 会議には、介護職員を中心に、看護職員、理学療法士や歯科衛生士などの医療専門職、管理栄養士、生活相談員など、多職種が参加しています。それぞれの専門的な視点を持ち寄ることで、身体状況だけでなく、食事・口腔ケア・生活環境・心理面など、さまざまな角度から入居者様の暮らしを支えるケアについて検討しています。

 また、ひかりの里では、見守り支援機器「眠りSCAN」のデータも活用し、睡眠状況や夜間の状態を客観的に確認しながら、より安心して過ごしていただけるケアについて検討しています。感覚だけに頼るのではなく、データを参考にしながらケアを振り返ることで、入居者様お一人おひとりに合わせた支援につなげています。

 特別養護老人ホームの運営上においても、ケアの統一や職員間の情報共有は重要とされており、ユニット会議は質の高い個別ケアを実現するための大切な取り組みです。これからも、入居者様に寄り添った支援を大切にしながら、より良いケアの実践に努めてまいります。



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